東横線

子供が幼稚園の時に渋谷からこちらに越して来て早27年。
乗り慣れた東横線が大きく変わろうとしている。
明治通りの工事から一体何年が経過しただろう。
まだまだ先のこと、と思っていたら
明後日16日「東横線・副都心線」と名前も新たに変身するのだ。
川越〜横浜まで乗り換えナシ!(もっと先まであるかな)
便利になるんだ。
通勤通学の人の時短になり流れも変化するのだろうな。
知人宅にも乗り換えナシで行けちゃうから便利だ。
長生きはするものだ。
が、しかしイイネ!だけにはならないところが困った。
あの青空が見える「渋谷駅」とのお別れはなかなか切ないものがある。

渋谷経由の時には必ずと言って良いほど
「東横のれん街」に立ち寄り大好きな甘いものやお総菜を買って帰る。
その「のれん街」にかつて「神田西洋軒」というお菓子屋さんがあった。
ある雨の日その前をバスに乗るために小走りでかけたその途端つるっと滑ってしまい
宙を舞った身体は左肘から落ちて骨折。
ボルトを入れそしてそれを取るため二度の手術を受けたことがある。
忘れられない思い出も今となっては笑い話だけれど。
その「のれん街」も場所が変わるそうだ・・。

待ち合わせは改札を出たところ。
様々な人の顔が浮かぶ。
あの人もこの人も笑顔で手を振っている。
六文銭 ’09のリハをフォーライフで終え、皆で渋谷駅に向かい
私は東横線の改札でバイバイ。
こんにちはとさよならをどれほどこの駅の改札は見ていただろう。

山手線や銀座線、井の頭線への乗り継ぎをして小さな旅を楽しんだ。
これからはもっと便利になるのだけど
当たり前の事として季節のうつろいを肌と目で感じて来たあの駅が
地下に潜ってしまうのはとても残念。

明後日からの東横線・副都心線のスタートを前に渋谷駅には
多くの鉄道ファンがカメラを持ってその姿をカメラに残していた。
私だって思わず撮ってしまうのだからそれは当たり前だね。

時の流れというのはそういうことなのだと思うけれど
渋谷駅が様変わりして乗り継ぎにあたふたしている私の姿がいとも簡単に想像出来る。
は〜、ため息混じり。
当分の間いつもより早めに家を出なくちゃね。