9月に入り、駅までの遊歩道、桜並木の蝉たちが
夏を惜しむようにミーンミン、カナカナ‥と泣いている。
一体何種類の蝉がいるのだろう。
真夏の太陽の陽射しを遮り
この木々たちにどれほど助けられたか。
ときおり風にそよぐ葉っぱを見上げながら
駅まで歩いていく。
日本青年館に着いて小室さんや恒平ちゃんを待つ。
めずらしく私が一番だった。
少し髪を短くした小室さんと上田さん恒平ちゃんの順で
全員集合。事務局の方にごあいさつし
リハーサルに向かう。
会議室に入ると机と椅子が同じ間隔で置かれていて
まるで高校生に戻ったような気分。
会議室の無機質な感じが
放課後誰もいない教室にどこか似た感じがした。
「学校ごっこ」第8期「小室等クラス」
まずは出席をとり中山千夏さん作詞、小室等さん作曲の
「ごっこ」という校歌を歌い受業開始だ。
第1回目
1部はアメリカンフォークソングの紹介から
六文銭にいたるまでの流れを
小室さん所有のCDを聞きながら、詞の意味や
「この曲のこの部分を歌いたくて必死でコピーを
し練習したものです」
などと当時フォークに夢中になっていた頃の
エピソードも交え語ってくれた。
1.ウイーヴィーズ<グッドナイト・アイリーン>
ピート・シーガーとリー・ヘイズに
フレッド・ヘラーマン
ロニー・ギルバートが加わり49年に結成(まだ
生まれてない)
初期のフォークグループとしては大変な影響力を
持ち100万枚も売り上げたそうだ(授業の資料より)
2.キングストン・トリオ<トム・ドウーリー>
3.モダン・フォークカルテッド<鍵の音>
4.ルーフ・トップシンガーズ
<ウオーク・ライト・イン>
5.グリーン・ブライアー・ボールズ
<シチュー・ボールズ>
6.ハイウエイ・メン<漕げよマイケル>
7.ブラザース・フォー<グリーン・フィールズ>
などなど。詳細は省かせていただくが
幼いころよく耳にした楽曲で一緒に口ずさんでいたが
カタカナエイゴで意味もわからず覚えているものもあり、笑ってしまった。
休憩を挟んで「まる六」が紹介される。
約30人くらいの生徒さんは
20代〜?代までと幅広く
それぞれメモをとったり小室さんの弾くギターの
指を見ながら机の上でアルペジオの練習をしたりと
それぞれ自由で熱心で和やかな雰囲気だ。
小室さんと恒平ちゃんの出逢いや私が参加した時のこと
日本語で歌うことへのこだわり。
別役実氏との出逢い‥
恒平氏のHPにも掲載されているが、ある方からの
問いかけがきっかけで「街と飛行船」の歌詞のある部分が
変化していることについてなんとか解明したかった。
当時「スパイものがたり」に参加していない私にとっては
わからない事の方が多く
まずは恒平氏に尋ねることにしたが
結果、まる六で現在歌われている歌詞が
オリジナルであることが
小室さんより語られ
大きな宿題をひとつかたづけることができ
ほっとした。
マイクはラジオの収録用のものをのぞいて1本。
「六文銭」当時の歌を中心に最後は
「ただあたたかくぱらっぽに」
進化していくまる六でありたい。
今回もほぼ生音のライブだった。
次回は「ボブ・ディラン自伝」がテーマだそうだ。
音楽を体系的に学習していない私としては
生徒として参加し2時間の講義を聞いてみたいと思った。