旅はみちづれ。

あの劇的な那覇マラソンから早10日が経った。
飛行機があまり好きでない恒平氏と私の
珍道中の始まりは羽田空港からだった。

思えば「二人だけで飛行機」に乗るのは初めてで
事前に送られてきたチケットを手に
まずはチェックインをしなければと思い
カウンターにむかったところ、恒平氏は
「いいんだよ、このまま入れば。ふふふ〜ん」と
鼻歌まじりの雰囲気を漂わせ
「そうだっけと思いつつ」
そのまま後をついてボディーチェックに向かったら
「空席待ちの方ですか?」と聞かれ
「いいえ」と言ったら
「チェックインを済ませてからこちらへ」
と言われた。でしょうでしょう‥!

広い羽田のロビーを、二人してガラガラ
(キャスターのついた旅行鞄のこと)を
引きずり右往左往しながらカウンターへ向かい
機内に持ち込むギターの席も確保した。

チケットの右側が空白になっていて座席の番号も
打ち込まれてないから変だなと思ったのに
あ〜何故いえなかったか。

それはK氏があまりにも
正々堂々としていたからである。
「あれ、もしかしたら私が間違ってる‥?」と
不覚にもついて行ってしまったのだ。
一人で飛行機に乗ったことは
一度や二度ではないのに。

とは言え「まる六」で私が発言すると5割
いや6割かな、(7割かもしれない)
とんちんかんな方向に行ってしまう
というデーターもあり
信じてもらえないとは思うので
偉そうには言えないが。

間違えた本人はというと
いたってケロリとしていて
「だあから、おけいちゃん言ったでしょう
(ニコニコ)」
くらいのことは言いかねないのである。

素晴らしい詩と音楽の世界を持っている人の
現実とのギャップがいたっておもしろく
やめられまへんなあ!

無事羽田を飛び立った飛行機は
凸凹の二人を乗せて
季節はずれの台風27号の待つ那覇へと向かう。