2010年、ありがとうございました。

12月29日静岡「UHU」でのライブが今年の歌い納め。
車で行く予定にしていたか年末のこの時期に無謀であるとわかり
急きょ新幹線に変更することにした。
故郷へのお土産をいっぱいかかえた家族連れで
師走の駅は帰省ラッシュ。
心はやる思いが伝わってきて
両親が健在で帰省していた頃の事を思い出した。

去年よりライブは少ないと思っていたのに
結果90本という私にとっては驚くべき本数となった。
日本中駆け回った一年
それぞれの旅のことを書けないまま来てしまったが
思いは溢れんばかり。
その場所場所でのたくさんの方との出会いが私を支えてくれ
年を増す毎に音楽の持つ大きな力と
人との関わりの大切さを感ぜずにはいられない。
その恩恵にあやかって
今年もすこぶるとはいかないものの
元気で過ごせたことに感謝以外の言葉はみつからない。
一頃に比べたらフットワークも落ち
特に記憶力については愕然とする毎日はであるが
だからと言って落ち込まないわたし。
自慢できることじゃないがそんな気質のお陰でなんとか
今まで生きてこられた気がしてならない。
生み育ててくれた親にも感謝である。

今日は大晦日。
例年のようにばたばたしている。
今朝から黒豆を炊き出した。
下ごしらえし一晩置いてから
約8時間炊き一昼夜味を含ませるので二日がかり。
圧力釜ならあっと言う間に出来上がるのだけど
手間はかかっても母のしていたようにしたいのだ。
そこに子供の頃のお正月の風景が重なり
なんとも幸せな時間でもあるのだ。
勝手に忙しがってなさい、だ!
年末は大好きなお笑いの番組がTVで見られるのも嬉しい。
なんと言っても笑う門には福来たる。
土曜は半ドン、お腹をすかして学校から帰ると
急ぎお昼を食べランドセルを片方の肩にしょって
二階へ上がりテレビをつける。
かき入れ時の土曜、両親は居室である二階へは上がって来ない。
すぐ上の兄は部活で帰るのは夕方。
大人の気配のしない土曜の午後は
誰に気遣うことないひとりの時間
ストーブの上のやかんからシューシュー蒸気の音だけが
耳に残っている。
ランドセルを片付けることもせず
テレビのお笑いを見て一緒に笑う。
ひとりだけの至福の時だった。

あっと、思い出に浸っている場合じゃない。
まだまだやらなきゃいけないことがたくさん。
お正月が来ないよ〜。

2010年、私の歌を聴いて下さった皆さま
そしてお手伝いくださった皆さまへ
本当にありがとうございました。
お陰さまでなんとかやって来られました。
来年、また新しい私を見ていただけるように
健康に留意し頑張る所存です。

新しい年が皆さまにとりまして
素晴らしい日々となりますよう心からお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2010年12月31日
四角佳子