表参道原宿「PENNY LANE」
2回目のソロライブはあの懐かしい店だった。
あいにくの雨‥。
恵みの雨でありますように。
表参道ヒルズを目的に来る人々で原宿は傘の花が咲いていた。
新しいPENNY LANE はライブハウスと姿を変えて現れた。
かつての「ライムライト」を改装して‥。
現在、bar「Kid」のオーナー安田さんがマスターをしていた時には
よく訪れたお店なので、内装は変わってもそこここに
当時の面影があり、二つの思い出が重なりうれしかった。
この日に着る衣装と言うか洋服の買い物に
娘に付き合ってもらった。
渋谷駅のスタバの前で待ち合わせ。
3件ほど見て回ったが、彼女が一緒だと迷わないで済む。
私の好みもよくわかっていてくれているし
気に入ったものを見てもらって「これ、どう?」
と聞くと遠慮会釈なく答えてくれるので話が早い。
買い物に行くのが段々億劫になり出している。
前日、電話で「一緒に行ってくれる〜?」と頼んだら
気持ち良くOKしてくれた。
面倒なことだと思うのに「いいよ〜」と付き合ってくれた
彼女の横顔はもう大人の女性だったなあ。
当たり前か‥。
新しい曲を作りたいと思い始めたのは去年の夏頃。
初めてのソロライブの前からだ。
その時もチャレンジしたが、結果出来なかった。
日々の生活の中から生まれてくる言葉やメロディーが
が私らしいのかなと思いはじめた頃から肩の力が抜け
メモ帳に書いた言葉や昔の詞のノートを引っ張りだし
走り書きをし出した。
逆立ちしたって恒平ちゃんや小室さんにはなれないのだから
私は私でいいかなって。
息子の安いギターで知っているコードを片っ端から
引いて音を確かめためてみる。
そうこうしているうちにあ〜夕飯の時間だわ、と
キッチンで春キャベツの千切りをトントントン。
片手にギター
片手に包丁??
息子の部屋を覗いてみるとあまりの散らかしぶりに母キレて
「もう〜〜いい加減にかたづけなさい〜〜〜!!」ブチ。
掃除機ガアガアしながら血圧も上がりそうになる。
「どうして今時の男の子はTシャツを2枚重ねて着るかなあ!」
洗濯物が倍になる、とブツブツ言いながらベランダで干して
いると、気持ちのいい風がふっと通りぬけて
一瞬現実からワープできる。
そんなどこにでもある日常をしながら生まれたのが
「おしゃべりの続き」と「やくそく」の2曲「約束」
ひらがなと漢字、どっちがいいかなあ。
まだ迷っている。
木村香真良くんと二人で始まったライブ、思いっきり緊張した。
小室さんからもらった大事なキーワードも
どこかに吹っ飛んでしまいそうだった。
しかし新しいことにチャレンジできたのも
前後の見境なく飛び込んでしまう私をOK’s SQUAREの
スタッフの皆さんがしっかりと受け止めてくれた
お陰である。
どんな時も冷静にそしてあたたかく私を
見守ってくれた。
ゲストでありサポートもしてくれた私のアニキ分
恒平ちゃん、いつだってあたたかく一緒は安心。
本当はお世話してもらっている。
普段はお互い、言いたい放題の常やん、
さりげなくあたたかい。
香真良くん、弟?それは言い過ぎ、甥ぐらいにしておいてもらおうかな。寡黙であたたかい。
小室さん、いつも遠くから見ていてくれてあたたい。
上田さん、そっと肩をたたいてくれてあたたかい。
後藤社長、一番上のお兄さん、たのもしくあたたかい。
ゆいちゃん、前世ではもしかしてお母さんだった?
と思うほどあたたかくお世話をしてくれた。
2回目のソロライブを終えて
大きな力に支えられて歌う機会を与えて下さったことに
心から感謝したい。
次回はまた新しい私を見て聴いてもらえるように。
あの日の雨は恵みの雨だったと‥。